第168回芥川賞の候補作にグレゴリー・ケズナジャットさんが選ばれたってことで、
・グレゴリー・ケズナジャット(法政大学)の経歴は?
・グレゴリー・ケズナジャットの「開墾地」とは?
について書いていくよ。
結論から言うと、
・アメリカ生まれで父親がイラン人なんだって。大学卒業後、2007年に来日してるよ。
・「開墾地」は「群像」11月号で読めるよ〜。
グレゴリー・ケズナジャット(法政大学)の経歴は?
第168回芥川賞の候補作にノミネートされたグレゴリー・ケズナジャットさんの「開墾地」。
日本人でもノミネートされるのは難しいなか、アメリカ出身のグレゴリー・ケズナジャットさんが選ばれたということで、どんな方か気になります。
日本語で小説を書くそのルーツは、グレゴリーさんの父親にあったようです。
グレゴリー・ケズナジャットはアメリカ出身
アメリカ出身のグレゴリー・ケズナジャットさんは、2007年に来日されました。
グレゴリー・ケズナジャットの父親はイラン出身
アメリカで生まれ育ったグレゴリー・ケズナジャットさんですが、父親はイラン出身の方。
そんな父親が、英語とペルシャ語を流暢に話す姿を幼い頃から見て、あこがれを抱いていたそう。
そんなグレゴリーさんが出会ったのが「日本語」。
通っていた高校の授業に日本語があったんだそうです。
高校のあったグリーンビルっていう町が、日本企業の誘致に熱心なところで、日本語が授業としてもあったみたい。運命的な出会いだね〜
グレゴリー・ケズナジャット、日本へ
日本語に興味を持っていたグレゴリーさんでしたが、地元のクレムソン大学では、コンピューター・サイエンスと英文学を学ばれたそう。
その後2007年に来日されます。
来日してすぐは、学校で英語の指導をしてくれるALTとして働き、それからも帰国しなかったそう。
その理由は、海外で日本語を勉強するより、日本の中にいて、もっと日本語と日本文学に浸りたかったからだとか。
結果、同志社大学大学院に進むことを決め、国文学を専攻されていたようです。
この来日後から大学院で学ぶ期間を京都で暮らしたことの影響は大きく、デビュー作の「鴨川ランナー」は京都もひとつの舞台となっています。
この「鴨川ランナー」は、第2回京都文学賞の海外部門はもちろん、一般部門までも受賞してしまった作品。
高校・大学時代に日本語を学んだアメリカの青年が主人公ということで、グレゴリーさん自身がモチーフになった作品です。
▲日本人にこれだけ影響与えるってすごいです!
▲数多い本の中で…すごっ!
▲主語を二人称の「きみ」としているのは、この作品の大きなポイントだそう
グレゴリー・ケズナジャットの「開墾地」とは?
そんな日本人より日本語に精通しているかもしれないグレゴリー・ケズナジャットさんの「開墾地」が芥川賞の候補としてノミネートされました。
ストーリーとしては、
母が出て行ったサウスカロライナの家には、ラッセルには分からない父の故郷の言葉が流れていた。自分は、故郷に帰るのだろうか。(グレゴリー・ケズナジャット「開墾地」)
「群像」公式サイトより
とありました。
「サウスカロライナ」とあることからも、グレゴリーさんが自身の経験をモチーフにされていることは想像できますね。
「父の故郷の言葉」は、ペルシャ語のことなんでしょうか?
「開墾地」は「群像」11月号に掲載されていますので、気になる方は、芥川賞発表の1月19日までにワクワクしながら読んでみるといいですね。
「群像」の公式サイトから、バックナンバーの注文ができそうです。
グレゴリー・ケズナジャット(法政大学)の経歴は?「開墾地」とは?
第168回芥川賞の候補作にグレゴリー・ケズナジャットさんの「開墾地」がノミネートされました。
英語と日本語を操る父親の影響で、言葉に興味を持ったグレゴリーさんは、第2の言語として日本語を選び、日本で暮らしています。
デビュー作「鴨川ランナー」に続き、今回の「開墾地」も、自身の経験や思いが色濃く描かれているようです。
普段、当たり前に使ってる日本語だけど、改めて考えるいい機会になりそうだね〜。読んでみようっと。