脚本家の北川悦吏子さんが新ドラマを書くってことで
・北川悦吏子の特徴とは?
・北川悦吏子の病気とドラマの関係がエグすぎる
について書いていくよ。
結論から行くと、
・北川悦吏子さんの場合、自分の体験とドラマが絡み合ってるのが、何と言っても特徴だね
・難病と戦いながら、入退院を繰り返して、あのドラマたちができたと思うと感動すらするね
北川悦吏子の特徴とは?
北川悦吏子(きたがわ・えりこ)さんと言えば、数々の名作ドラマ、それも恋愛ドラマで一世を風靡した脚本家さんです。
特徴をあげるとすれば、
- 名作ドラマを生み出す脚本家
- そのドラマの裏にあるハンパない行動力
- 難病と戦い続けながら来た人生
が挙げられるかと思います。
あのドラマは、そんな中で書かれてたのか〜って思うと、また面白いね
ひとつずつ見てみましょう。
北川悦吏子の特徴①脚本家
北川悦吏子さんは、言わずとしれた脚本家さんです。
脚本家になったきっかけ
小田和正さんのファンということで小田さんの母校・早稲田を選び、第一文学部で学びながら、当初は「作詞作曲のプロ」になりたかったとか。
というのも、3歳からピアノを習っていて、絶対音感があったんだって。一度聞いたらそれを弾けるくらいだったらしいよ。
でも、3年生の頃、大好きだったユーミンを見て「こんな歌は作れない」と方向転換。
早稲田卒業後は、広告代理店に就職するも雑用ばかりの仕事にうんざりして半年で退職し、にっかつ撮影所に入社。
そこで、脚本を書くきっかけをつかみとったんだそうです。
脚本を手がけた名ドラマ
これまでの代表作は、
後でふれますが、難病との闘病生活もあり、近年は以前ほどのハードペースではなかったようです。
それでも脚本を手がけることになると「おっ、北川悦吏子が!?」と話題になる方です。
2023年は、広瀬すずさんと永瀬廉さんのドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」の脚本を手がけられます。
北川悦吏子の特徴②行動力
北川悦吏子さんの特徴、2番目は「行動力」です。
幼い頃からの生い立ちを見ても、それがわかります。
決めたら即実行!
教育熱心な母親の影響で、3歳からピアノを習い始めた北川さん。
絶対音感という生まれ持った才能もあったのでしょうが、メキメキとその才能を発揮しつつ、中3になると、ピアノは辞めて高校受験に専念しようと思い立ったそうです。
理由は「ピアニストにはなれないだろうから、それなら学力が必要」と思ったから。
中3でそんな客観的に見れるって、ある意味すごいね〜
そして、早稲田に進学し、作詞作曲の道を志すも、3年生で「無理」と判断。
理由は「ユーミンみたいな歌は作れない」と思ったから。
そこからの就活、そして天職・脚本家という道。要所要所で、スパッと判断する力とそのスピーディさがすばらしいですね。
行動力で脚本家の仕事を勝ち取る
にっかつ撮影所に就職した北川さん。そこに就職を決めた動機も面白いです。
それは、当時人気となっていた森田芳光監督の映画「家族ゲーム」のエンドロールに「にっかつ撮影所」と書いてあったから、なんだそう。
そしてにっかつに就職したものの、プロデューサーになるには下積みをこなさなければならず、でも、体が弱かった北川さんは「脚本を書かせてほしい」と上司に直談判したんだそうです。
普通、怒鳴られそうだけど、それがOKだったんだって。
そこからも、
- テレビ局の人と名刺交換の翌日には、企画書を持って行く
- テレビ局の人から、あるドラマについて、北川さんならどう書く?と尋ねられると、すぐに分厚いプロットを書いて提出する
ということを続け、仕事を依頼されるようになったようです。
北川悦吏子の特徴③難病
元々、幼い頃から腎臓に持病があったという北川悦吏子さん。
16歳で、お医者さんに子どもを生むのは諦めてって言われたらしいから、かなり深刻なものだったんだろうね。(でも、後に、1人お子さんを出産されました!)
しかし、そのことがあり、脚本を書く道に積極的に進むことになるわけですが、
その後も2つの難病と戦って来られました。
ここまでの闘病経験がありながら、仕事と両立されているって、ある意味やはり北川さんってすごいと思います。
難病①潰瘍性大腸炎
1999年の秋、人間ドックで潰瘍性大腸炎が見つかった北川悦吏子さん。
国の難病指定を受けるほどの病気で、10万人に100人の確率だそうです。
何らかの免疫過剰が原因で「腸の粘膜を傷害してしまうような病気」で、調子のいい時とわるい時を繰り返し、根本的な治療法が確立していないものと言います。
薬物治療をしては、副作用に悩まされる日々だったみたい。
そんな中、ドラマの脚本を病院の病床で書き続けていたというから、すごいですね。
その後も、大腸の全摘手術、縫合不全や炎症、腸閉塞などに苦しみながら、新しいお薬なども試しつつ、仕事にも同時に取り組んで来られたようです。
難病②聴神経腫瘍
2012年11月には、良性の脳腫瘍である聴神経腫瘍が原因で、左耳が聞こえなくなったそうです。
病巣を取り除く放射線治療を選択し行ったそうですが、聴力は戻らなかったそうです。
こちらは、10万人に1人の割合で発症する病。
2021年に清原果耶ちゃんのドラマ「ファイトソング」で、果耶ちゃんが発症したのがこの聴神経腫瘍だったね。
北川悦吏子の病気とドラマの関係がエグすぎる
北川悦吏子さんは、これまで数々の作品を手がけてこられましたが、病気と戦いながら、そしてその体験も活かしつつの執筆だったようです。
「オレンジデイズ」
「オレンジデイズ」は、妻夫木聡さん演じる大学4年の「櫂」と、病気で聴覚をなくした柴咲コウさん演じる「沙絵」とのお話。
この脚本を書いていた頃は、潰瘍性大腸炎の治療の副作用で10キロ以上太ってしまったそうです。
入院しながら脚本を作っていた北川さんでしたが、「オレンジデイズ」の中で、妻夫木聡さんがこんなセリフを言います。
「君は、ワガママすぎる」
実は、これ、北川さんのご主人である共同通信勤務の石原耕太さんに、北川さんが言われた言葉だったんだそうです。
ただ「ワガママ言うな」っていう意味じゃなくて、そこにはいろんな思いが入ってるんだろね。
北川さんのご主人は、北川作品のセリフは北川さんのコアな部分が出ているということで最後まで見たことがないんだとか。
病で苦しむ妻をそばで見ている分、夫としては複雑な思いがいろいろあるんでしょうね。
「半分、青い。」
北川さんが朝ドラを書くのか〜!と個人的に驚いたのが、NHKの朝の連ドラ「半分、青い。」です。
永野芽郁さん演じる主人公の鈴愛は、病気で左耳の聴覚をなくしたという女の子でした。
タイトルにしろ、ときどきハッとさせられる鈴愛の言葉にしろ、またひと味違う「北川ワールド」を、「半分、青い。」で見ることができました。
北川さんが左耳が聞こえなくなった翌年に、「半分、青い。」のお話を思いついたそうで、鈴愛のいろんなことも、北川さんの実体験だったりするとか。
つらい経験だったろうけど、それを書きたい!って前に進むのも、北川悦吏子っていう人だよね〜
朝から元気と笑顔をもらえるドラマでしたね。
北川悦吏子の特徴についてのまとめ
脚本家の北川悦吏子さんが、新しくドラマを書かれます。
広瀬すずさんと永瀬廉さんという、キャスト的にも注目度抜群のドラマですが、北川さんが久々にガッツリ「本格青春ラブストーリー」を書くと意気込んでいる作品です。
今度はいろんな病は登場しない気配ですが、これまでの北川悦吏子さんの経験が凝縮して、やっぱりある種の北川ワールドができあがるんだと思います。
ちなみに、すずちゃん演じる「浅葱空豆(あさぎそらまめ)」というのは、北川さんの一人娘埜々香(ののか)さんのカメラマンネーム。今はもう写真は撮っていないけど、あまりに美しい名前だからって、今回使うことになったみたい。
とにもかくにも楽しみです。