西宮神社の福男が2023年は開催されるってことで、
・福男の参加方法は?
・歴代の福男を確認!
・福男はその後不幸になるのか?
について書いていくよ。
結論から言うと、
・当日の先着1200人から抽選で258人が先頭ゾーンに並ぶことができるよ。
・福男にどんな人たちがなってるのか興味あるね〜
・福男になったら、その後不幸になるって、迷信だね。
福男の参加方法は?
兵庫県西宮市にある「西宮神社」は、全国のえびす神社の総本社です。
そして、この西宮神社で毎年1月10日早朝に行われているのが「福男選び」。正式名称は、「開門神事福男選び」と言います。
毎年、テレビでも放送され、はげしい戦いが映し出されていますが、参加方法はどうなっているのでしょうか?
①抽選くじを引くために並ぶ
②抽選のための受付をする
③抽選のくじを引く
④引いたブロックの場所に集合
⑤開門&走る
まずは早く神社に到着する
まずは、福男本番の前日である1月9日。18時には現地に到着しましょう。
あの走る列に参加するには、抽選のくじを引くため、先着1,200人の中に入らないといけません。
例年だと1,500名が列の先頭をかけてくじを引いていましたが、2023年は福男選びは開催されるものの、抽選に参加できる人数が1,200人に減らされることになりました。
抽選の受付が始まるのが、例年1月9日の22時。西宮神社のお隣、円満寺の駐車場で受付行われます。
*2023年は20時30分からの変更になっています。
2年間開催されなかったことを考えると、2023年の福男を狙っている人たちは例年より多いはず。
前回開催された2020年には、5000人が集まりましたので、2023年はもっと大勢の人が集まるかもしれません。
1月9日18時現地到着です。
2018年の福男の佐藤さんは、当日は16時半に現地到着だったらしいよ。18時過ぎたら一気に列が増えるらしいね。
抽選の受付をする
抽選を引くための受付が1月9日20時30分に始まります。
列に並びながら、
- 服装チェック(紐付きのランニングシューズじゃないとダメ)
- 誓約書の記入(福男選びはあくまでも神事のため)
を済ませて、0時の抽選を待ちます。
くじは意外に呆気ない…
順番が来たらくじを引きます。
- 赤い割りばし108本→前方のAブロック
- 青い割りばし150本→後方のBブロック
が出ると当たりです。その他の人は印のない割りばしでCブロックからのスタートとなります。
引くのは、、、呆気ないほどあっという間です。
前方ブロックはいろいろと段取りがある
前方のAブロックの方については、開門神事について夜中1時半頃から説明などがあるようです。
あくまでもただの競争ではなく、一番福を目指して230m離れた門から本殿へ「走り参り」をする行事であるということをしっかりと理解してもらうためです。
それから、くじの番号が早い人から場所選びができます。どこを陣取るか?か、勝負の分かれ目ですね。
午前4時に集合するまでにどう体力を温存するかも大切
2時ぐらいまでに説明等は終了し、4時の集合までどう過ごすかが、勝負を決めるポイントのひとつ。
多くの人は、極寒の境内で震えながら過ごすようですが、家が近い人はポイントが高いですね。
4時に集合してからは、6時の開門までまた説明があったりするそうです。
いよいよ6時開門&スタート!
6時に開門すると同時に、戦いがスタートします。230mのバトルです。
毎年出場を重ね、いいポジションも獲得し、コース取りなども事前にチェックしておくことで、福男への道が開けるようです。
歴代の福男を確認!
こうやって考えると、運も体力も脚力も必要な福男。
どれか一つでも欠けると、1番になることなんか不可能です。
では、これまでどんな人たちが1番福を獲得してきたのでしょうか。歴代福男を見てみます。
2020年は黒木悠輔
黒木悠輔さんは、大阪府立藤井寺工科高校の体育の先生。
当時33歳で、13回目の挑戦だったようです。やっぱりこれくらい続けないとダメなんですね〜。
2019年は山本優希
平成最後の福男は、広島県福山市の消防士・山本優希さんでした。
当時22歳だった山本さんは、なんと初挑戦で福男を勝ち取ったツワモノでした。
2018年は佐藤玄主
2018年の福男は佐藤玄主(さとうくろす)さん。
中学から陸上をはじめ、幼い頃から西宮神社のえべっさんにも好きで通っていたことから、中学のときから福男選びにも参加。
5回目の挑戦で、高校生の時に福男となりました。
2017年は鈴木隆司
当時、専修大学3年生の鈴木隆司さんも初挑戦で福男になられました。
中学3年の時、大船渡で東日本大震災を体験した過去を持ち、みんなに福を届けるという願いを込めた初出場だったようです。
小学校ではハンドボール、中学校ではサッカー部と陸上部を掛け持ちしていたというスポーツ少年だったようです。
2016年は水田道成
2016年は、明石市在住で、神戸大付属中等教育学校の高校1年の水田道成さんが福男の座を獲得しました。
陸上部所属で、専門は400mと言いますから、まさに230m走るにはぴったりの種目かも。
歴代福男の共通点は?
最近の5人の福男だけ見てみると、皆さんスポーツ経験があることは必須ですね。
高校生が2人入っていることにも驚きですが、中学生から参加できる行事ですので、それも不思議ではありません。
あとは皆さん強運だったのかも!?
ちなみに女性でも参加は可能です。もし勝てば「福女」と呼ばれるそうですが、まだ3番福までに女性が入ったことはないそうですよ。
福男はその後不幸になるのか?
かなりの運を使い、福男の座を獲得するからか「福男はその後不幸になる」説があります。
実際に、1番福の方のその後を見てみると、
- 2019年福男の山本さんはその後不倫が発覚
- 2018年福男の佐藤さんはその後食中毒になり、大学受験に失敗
- そのほかにも、事故や車を傷つけられる、失恋、骨折などなど
確かに、不幸が多そうだね〜
でも、西宮神社の宮司さんがこんなことをおっしゃっています。
「福男が幸せかどうかは、それぞれの受け止め方でしょう。早くお参りしたいという思いが形になり、自然に生まれた信仰。まさに人の心がつくった伝統です」
読売新聞オンラインより
なるほどですね。本人がどう受け止めるか、どう考えるかで、幸も不幸も決まるということ。
そもそも人に福を分け与えるのが福男の役目なので、自分が自ら幸せになろう!なんて思うことが、そもそも間違っているのかもしれません。
さすがに神事。奥が深いです。
福男の参加方法と歴代福男のまとめ
西宮神社の聖なる神事「福男選び」について見てきました。
参加するには、前日の夕方から列に並び、準備万端にして受付を済ませ、極寒のなか忍耐で抽選クジを待ち、約20倍の当たりくじを引き当てなければなりません。
せっかく福男になったと言っても、その後に不幸な出来事が待っていることもあるかもしれません。
でも、周りに福を分け与えるのが福男の役目。
ぜひ、3年ぶりの開催となる2023年の福男選び。皆さんも参加してみてはいかがでしょうか。