矢沢永吉オーストラリア事件の詐欺犯人は?借金はどうしたのか?

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1998年、矢沢永吉さんが35億円の詐欺にあうという事件が起こりました。

のちに、これはオーストラリア事件と呼ばれています。

矢沢さんが信頼していた2人の日本人が、その詐欺の犯人だったことは、矢沢永吉さんはもちろん世間も驚かせました。

ということで、今回は

・矢沢永吉オーストラリア事件の詐欺犯人は?
・矢沢永吉借金はどうしたのか?

についてお伝えします。

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矢沢永吉オーストラリア事件の詐欺犯人は?

音楽の日2022では、「ラストシーン」をシブ〜く決めてくれた矢沢永吉さん。いくつになってもカリスマロッカーの健在ぶりを見せつけてくれましたね。日本中がシビレたんじゃないかと思います。

でも、そんな矢沢永吉さん。

1975年にキャロルを解散するも、すぐにソロデビューを果たし、順風万番なロック歌手人生を歩まれてきたような見えますが、とんでもない借金を背負わされたことがあるんです。

それが「オーストラリア事件」です。

オーストラリア事件とは?

1987年、矢沢永吉さんは、オーストラリア・ゴールドコーストの一等地に、自分自身の音楽の拠点となるようなビル建設を計画します。

矢沢さんが、20枚目のシングルを出した頃の出来事です。

土地を約20億円、既存のビルを約11億円で購入。その上4億円を提供した上で、ビル建設プロジェクトは順調に進むかに思われたのですが、ここで事件が発覚します。

どうしたんだい?

オーストラリアから毎月送られてくる銀行の報告書の中に不信な点が見つかったんです。

そして現地に入り、調査を行ってみると、とんでもないことが発覚しました。

・矢沢さんが購入した土地とビルが担保に入れられていた
・現地スタッフがそれを元手に銀行から融資を受け、別のビジネスに着手していた
・融資の返済ができない状態になり、矢沢さんの土地もビルも差し押さえられた

目も耳も疑うような状態です。毎月送られてくる銀行のレポートも偽物で、現地ではとんでもないことが行われていたわけです。

そして、1998年、矢沢さん側はオーストラリア証券監視委員会に被害を届け出を出しました。

オーストラリア事件の犯人は?

こんなとんでもない事件を引き起こした犯人とは、いったいどんな人物だったのでしょうか?

福里陽亘氏

犯人のうちの一人は、矢沢さんの事務所の元社員であり、長い間、矢沢さんの金庫番も務めていた福里陽亘氏でした。

そもそも、今回のオーストラリア拠点建設プロジェクトのため、現地に法人を作ることが必要だったそう。

でも、オーストラリアの法律では取締役を2名以上置かなくてはならず、そのうちの一人は矢沢さん。もう一人はイギリス人弁護士のEさんが務めることになりました。

法人に福里氏は何も影響ないじゃん!

そうなんです。それが、弁護士Eさんが丸め込まれたのか、Eさんは矢沢さんが知らない間に、福里氏を取締役に任命していたんだとか。

不動産業をしていたという福里氏。矢沢さんより10歳ほど年上で、信頼して任せていたというより、矢沢さんも知らぬ間に会社の取締役になっていたわけです。

河田博巳氏

もう一人は、河田博巳氏

英語が堪能であり、元はハワイでツアーコンダクターという仕事に就いていた人物のようです。

前述の福里氏が、河田氏を勝手に取締役に任命しており、もちろんそんな事実は矢沢さんの知るところではありませんでした。

二人の犯人はどうなった?

福里氏は禁固4年。しかし、1年で仮釈放検討されるとの判決。

河田氏は禁固10年。こちらも、3年4か月で仮釈放の検討対象という判決でした。

矢沢さんは、著書「アー・ユー・ハッピー?」の中で、こんなふうに書いています。

裁判って茶番だね。

「アー・ユー・ハッピー?」より引用

オーストラリアで取締役が2名以上必要という決まりや、そんなルールがあったがために横領ができてしまった国の仕組み。

そして判決まで5年という長い時間がかかり、オーストラリア史上2番目に大きな詐欺事件となってしまったという事実。

でも、矢沢さんは35億もの借金を返していかなくてはならず、当の犯人たちは数年で仮釈放されるかもしれないという、とんでもない現実。

矢沢さんが「茶番」と言いたくなるのもわかりますね。

矢沢永吉 借金はどうしたのか?

矢沢さんは、約35億円もの借金をもちろん完済されています。

15〜6年かけて返済したそうですが、さすが矢沢さんですね。

もちろん、その間は精力的にいろんなことに取り組まれています。

映画で主演を果たしたり、毎年のようにライブツアーを行い、2022年にはいよいよ50周年記念のメモリアルツアーを敢行。

そんな矢沢さんの姿に、ファンはいろんなものを感じて付いてこられたのでしょうね。

まとめ

矢沢永吉さんは、オーストラリア事件という巨額詐欺事件の被害にあったことがあります。

その被害額、約35億円。

犯人は、矢沢さんもよく見知った人物。でも、彼らを心底信頼していたと言うより、オーストラリアという地のシステムが招いた不運な事件でした。

でも、そこから這い上がった矢沢さんがかっこいいです。

ひとつひとつの行動もですが、その生き様すべてで何かを教えてくれる、そんな矢沢さんみたいな大人になりたいものです。

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